エリック・ロメール監督が、対照的な2人の少女レネットとミラベルが体験する不思議な出来事を、4つのエピソードでつづった短編オムニバス。自転車のパンクをきっかけに知り合った2人が、夜明け前に訪れる無音の瞬間を体験するべく奮闘する第1話「青い時間」、パリで同居生活をはじめた2人と奇妙なカフェ店員とのやり取りを描いた第2話「カフェのボーイ」、犯罪や良心について対話を繰り広げる第3話「物乞い 窃盗常習犯 女詐欺師」、家賃を稼ぐためレネットが描いた絵を売ろうと奔走する第4話「絵の売買」で構成。ロメール監督はレネット役のジョエル・ミケルの体験談に着想を得て本作を企画し、少人数のスタッフと16ミリフィルムで撮影を敢行した。